帰国子女マルチリンガルが日本の就活で苦戦した理由
私の内妻はベトナム育ちで日本語・ベトナム語・英語を操るマルチリンガルです。
キャリア強化のため日本で転職活動をしてみましたが、思いの外苦戦を強いられました。
日本で転職活動をした理由
ベトナムではキャリアアップが望みづらい職場環境であったこと、ベトナムの大気汚染にウンザリしていたことから、日本での転職を選択しました。
就活10連敗
と思っていましたが、まさかの10連敗でした。
内訳は、書類落ち4回、面接落ち6回です。
敗因
10連敗の理由は以下の点と推測します。
1. 未経験だから
「未経験歓迎」の求人に応募していましたが、実際のところ経験者と未経験者がいたら前者を採用するのは自明です。
2. ビジネス構文が苦手
妻は日常会話は流暢であるものの、ビジネス構文は不得手です。
ここで言うビジネス構文とは、
・この度は◯◯の機会をいただき誠にありがとうございます。
・御社で働ける事、心より楽しみにしております。
のように、日常会話ではほぼ使わずビジネス現場でのみ使われる言い回しのことです。
ベトナム育ちである妻はこれが苦手で、面接では言いたい内容が浮かんでもそれをビジネス構文に変換できず、しどろもどろとなってしまう場面が多々ありました。
なお、ビジネス文書も同様に苦手なので、履歴書や職務経歴書はChatGPTに生成させたものを私が手直ししました。
↓参考動画。これは英語の例ですが、ベトナムも似たようなものだそうです。
こういった無駄に長いメールを毎日、日本全国でやっているわけですから、数%は生産性下落に寄与しているのではないかと思います。
ブラック企業に就職
結局、11社目に受けた企業から内定を得ました。
ネットの評判を見るとブラック企業っぽいですが、背に腹は代えられません。
2〜3年働いて技術を習得し、外資系企業に転職する目論見です。
教訓
日常会話とビジネス構文や書き言葉との違いに苦労する帰国子女は多いようです。
海外子女の保護者の方々は、
と安心せず、書き言葉やビジネス構文なども教えてあげてください。
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