ベトナムの定期預金 金利低下でオワコン化
ベトナムドンの定期預金金利が低下しています。
2024年2月のベトナムドン定期預金金利
銀行 | 金利(12か月、%) |
---|---|
Indovina | 5.50 |
PublicBank | 5.50 |
Đông Á | 5.40 |
CBBank | 5.30 |
Bảo Việt | 5.20 |
PGBank | 5.20 |
GPBank | 5.10 |
MSB | 5.10 |
VietCapitalBank | 5.10 |
VRB | 5.10 |
Bắc Á | 5.00 |
OceanBank | 5.00 |
Saigonbank | 5.00 |
VPBank | 5.00 |
Agribank | 4.80 |
BIDV | 4.80 |
OCB | 4.80 |
VietinBank | 4.80 |
MB | 4.70 |
SCB | 4.70 |
Vietcombank | 4.70 |
SeABank | 4.55 |
ABBank | 4.20 |
Hong Leong | 3.60 |
出典:webgia
べトコムバンクやBIDVといった大手銀行が6%未満の金利を設定することはこれまでにもありましたが、主要全行6%未満となるのはおそらく2001年以来23年ぶりです。
実質金利・実質利回り
現在のベトナムのインフレ率は3%台前半なので、実質金利は2%前後です。
為替レートを見るとベトナムドンは米ドルに対して直近1年間で4%近く下落しています。
よって米ドルベースでの実質利回りは1.5%程度です。
住信SBIネット銀行の米ドル建て1年もの定期預金が4.9%(税引き後3.90%)なので、もはや日本国内の外貨預金のほうが利回りが良い状況になりました。
ベトナムドン預金はオワコン
かつてはベトナムドン預金は安定した利回りを叩き出す投資方法でした。
私が以前計算した結果、2009年からの10年間では円ベースで実質利回り年8.52%という数字が出ました。
関連記事→10年前にベトナムの銀行に100万円預金していたら、現在日本円でいくらになっていたか
私自身、一番多い時には1000万円超をベトナムドンで預金し、夢の利息生活を享受していた時期もありました。
ところが2019年7月に「ビザの期間内でしか定期預金を組めない」等の規制が実施され、観光ビザ勢は締め出されました。
それでも長期滞在ビザを有している人には投資先の一つとして有用でしたが、昨今の金利低下により利回りとしての旨味はほぼ無くなりました。
という人は、ひとまず預金継続しつつも折を見て外貨に換えてベトナム国外に持ち出すのが良いと思います。
チャレンジャースピリットがある人はベトナム株を買うという手もありますが、超長期の投資先としてはベトナム株はあまり有望ではないと思います(個人の意見です)。
その理由はコチラ→ベトナム株投資は10年以内に止めます
まとめ
かつては実質利回り10%弱を叩き出したベトナムドン預金もオワコンになりました。
新興国投資は数年単位で状況がガラリと変わるので、常にアンテナを張っておき対応できる力が必要です。
今回の記事はTake/ ローカル銀行勤務さんのポストから着想しました。
ネットでベトナムの主要銀行の定期預金を調べてみたけど、1月からまた下がっていますね。
殆どの銀行が12ヶ月満期で5%をきっているのは、初めてみたかもしれません。 pic.twitter.com/H1UvtI4U6N— Take/ ローカル銀行勤務 (@shireninvietnam) February 4, 2024
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