イラン ペルセポリス行きタクシーで50万詐取されかけるなど
ベトナムでのセミリタイア生活を終了し、夫婦で世界旅行中です。
ネパール、カザフスタン、ウズベキスタン、アゼルバイジャン、ジョージアを経て、イランへ到達しました。
今日はペルセポリスへ向かいます。
ペルセポリスとは
ダレイオス1世が紀元前518年に創建した、シーラーズ近郊に位置する遺跡です。
ヨルダンのペトラ、シリアのパルミラと並んで「中東の3P」と呼ばれています。
1979年にユネスコの世界遺産に登録されました。
ペルセポリスへの行き方
地球の歩き方イラン2017年版によると、
「ペルセポリスへは、シーラーズからミニバスで最寄りの町まで行き、そこからタクシーに乗り換える」
という趣旨のことが書いてあります。
2018年に一人旅で訪れた際もこの方法をとりました。
そこで今回もこの方法で行くつもりでバスターミナルへ来たのですが…
何人かに聞いてみましたが同様の反応です。
そもそも「ペルセポリス」があまり通じません。Takht-e jamshid と呼ぶのが一般的であるようです。
ということで、タクシーカウンターでペルセポリス行きのタクシー料金を聞いてみました。
100万リアルというと、約290円です。ペルセポリスまで片道60キロなので、普通の国では有り得ない料金ですが…。
イランのガソリン価格は1リットル4円ほどです。燃費8km/Lとしてもペルセポリスまでのガソリン代はわずか30円であり、労働者の時給は100円〜200円であろうことを考えると、60キロ走るタクシー料金が290円というのも理にかなっていると判断しました。
これが大きな間違いだったことが後に判明します。
そうとも知らずタクシーカウンターで料金を支払い、のんきにタクシーに乗り込みました。
運転手は50代後半といったところの気の良さそうなおじさんです。
などと寝ぼけたことを言っていましたが、10分ほどして異変に気が付きます。
どうもグーグルマップが示すルートとは違う道を行っているようです。
なんとこのタクシーはペルセポリス遺跡ではなく、ホテルペルセポリスへ向かっていたのです。
どうりで料金が安いわけです。
すぐにタクシーを停めてもらいました。
というところから交渉スタートし、2時間待ち時間を入れて700万リアル(2,010円)ということになりました。
さらに細部を詰めます。
レシートを見せてもらいましたが、タクシーカウンターでの料金は確かに50万と書いてあります。
どうやらカウンターのスタッフが50万ちょろこまかしたようです。
行き先が違うわ過大請求されるわでてんやわんやです。
50万の件はシーラーズに戻ってからカウンターで追及することにし、ひとまずペルセポリスへ向かいました。
ペルセポリスの遺跡
遺跡に近づくと、ラクダ引きなどがいて賑わっています。
この日はノールーズということで遺跡付近は自動車で混雑しており、遺跡から徒歩15分ぐらいのところで降ろされました。
入場料は100万リアル(290円)です。
前述したとおり、「中東の3P」と称えられるペルセポリスですが、正直言って3Pの中では間違いなく最弱です。
柱などが残っているのは一部分で、ほとんどの箇所は土台のみ残っている状態なので、解説を見ないと何が何やらわかりません。
残っている柱を見て、「あーこれがこの辺にバーっと並んでたのね」と想像で補う必要があります。
私としてはイマイチの遺跡ですが、妻は細かいところにいろいろ気が付くので、壁画などを熱心に見て満足したようです。
合計2時間30分ほど滞在しました。
50万リアルの行方
待機してもらっていたタクシーでバスターミナルへ戻りました。
本来は宿まで戻りたいところですが、着服された50万リアルの件があります。
タクシーカウンターに行ってみると、シフト交代で別のスタッフがいましたが、事情を説明するとすんなり話が通りました。
正確にはどういう処理がなされたのかわかりませんが、私たちは600万リアルを運転手にわたして終了です。
これは驚きました。
ベトナムでこのケースだとタクシーカウンターは非を認めず、運転手は私たちに650万リアルを要求し、永遠に話がこじれるばかりです。
この辺りがイランは旅行者に親切な国だとされる所以でしょう。
次回はイスファハンへ向かいます。
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