【検証】ビットコイン×Fear & Greed Index(恐怖と欲望指数)は使えるのか?過去データで分析してみた

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ビットコイン、最近強いですね。

大企業がどんどん買い始めたり、10万ドル突破で最高値を更新したり…。

そんな中、ちょこちょこ話題になってるのが 「Fear & Greed Index(恐怖と強欲指数)」というもの。
市場が今「ビビってるのか」「イケイケなのか」を数値で教えてくれる便利なヤツです。

私はこれを見て、「ほんとに使えるの?データで見てみよ」って思ったわけです。

Fear & Greed Indexってなに?

ざっくり言うと、「今のビットコイン市場、どんな気分?」を0〜100のスコアで数値化した指標です。

  • 0〜24:Extreme Fear(極度の恐怖)
  • 25〜49:Fear(恐怖)
  • 50:Neutral(中立)
  • 51〜74:Greed(強欲)
  • 75〜100:Extreme Greed(極度の強欲)

数字が小さいほど「みんなビビってる」状態。
逆に大きくなると「みんな欲にまみれて買いに走ってる」状態です。

この数値は、ボラティリティや出来高、SNSや検索トレンドなど、複数の要素から毎日算出されています。

Fear & Greed Indexは、一般的には高いほど「市場が強気(みんな買いたがっている)」=過熱気味で、
価格の天井が近い可能性があるとされます。

逆に、低いほど「市場が弱気(みんな売りたがっている)」=悲観が広がっており、
底打ちや反発のチャンスがあるとも言われます。

つまり、感覚的にはこんなイメージ:

  • 指数が高いとき(51〜100) → 「そろそろヤバいかも?」と警戒する人が増える
  • 指数が低いとき(0〜25) → 「みんなビビってる=逆に買い場かも」と逆張り派が動き出す

Fear & Greed Index(恐怖と強欲指数)の一般的説明

この「逆張り」の考え方が注目されている理由でもあり、
「じゃあ本当にこの指数通りに動いたら儲かるの?」という疑問が今回の分析テーマです。

なので今回は、2018年3月から直近までの約7年分のデータを使って、実際に検証してみました。

具体的には、Fear & Greed Indexを4つのゾーンに分けて(中立〈50〉は該当がなかったので除外)、
それぞれのタイミングで買った場合の以下の期間別にリターンを算出しました。

  • 1か月後
  • 3か月後
  • 6か月後
  • 12か月後

それぞれの期間ごとに、中央値・平均リターン・最大リターン・最小リターンを計算。

この結果がかなり興味深くて、事前のイメージとはちょっと違う、意外な数字がいくつも出てきました。

ゾーン別リターン

いろいろと数字があってわかりにくいかもしれませんが、とりあえず中央値に着目すれば大体の傾向はつかめます。

Extreme Fear(極度の恐怖)の時に買った場合のリターン

Extreme Fear(極度の恐怖)の時に買った場合のリターン

Fear(恐怖)の時に買った場合のリターン

Fear(恐怖)の時に買った場合のリターン

Greed(強欲)の時に買った場合のリターン

Greed(強欲)の時に買った場合のリターン

Extreme Greed(極度の強欲)の時に買った場合のリターン

Extreme Greed(極度の強欲)の時に買った場合のリターン

中央値が最も高かったのはGreed(強欲)Extreme Greed(極度の強欲)で、
Fear(恐怖)とExtreme Fear(極度の恐怖)はいずれの期間でも劣後しました。

特にExtreme Fear(極度の恐怖)は12か月リターンで見ると、
Fear(恐怖)・Extreme Greed(極度の強欲)の半分以下の数字に終わっており、
定説とは全く異なる結果となりました。

ざっくり言うと、ビットコインは市場がイケイケの時に乗っかれば勢いそのままに1年後にはさらに成長する。
というのがここ7年間の傾向だったことになります。

散布図

打点がばらついており、相関性は見られません。
なお、リターン200%以上は外れ値として除外しています。
除外しない場合でも相関性なしという傾向は同様です。

相関係数は0.1未満で、二つの数値にほとんど関係はないと判断できます。

まとめ

  • 中央値で見る限りでは、市場の雰囲気に合わせて売買行動すれば高いリターンを得られた。逆張りどころか順張り。
  • 相関性という観点からはFear & Greed Indexとリターンはほぼ無関係

個人的にはあんまり参考にならねー指標だなというのがぶっちゃけた感想です。
一つの指標にとらわれず、テクニカル指標(RSIやMACD)、マクロ経済の動向、さらには規制や金利政策など、
さまざまなデータを分析するのが必要という当たり前の結論になりました。

※当記事のデータは過去のものであり、将来のリターンを予想するものではありません。
※Fear & Greed Indexの数値は https://charts.bitbo.io/fear-greed/ 提供のデータを筆者が独自に集計したものです。

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自己紹介宮内健吾Ⓐ、29歳の時に資産たったの1500万円でセミリタイア。

少々の労働収入と投資収入でベトナム生活を満喫していたところ、コロナ禍で仕事を失い暗転。

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