イラン テヘランで空港を間違えてドタバタした件
ベトナム生活を終えて夫婦で外国旅行中です。
ネパール、カザフスタン、ウズベキスタン、アゼルバイジャン、ジョージアを経て、次はイランです。
ジョージアからイランへ
トビリシからテヘランへは空路にてアンカラ経由で行きました。
✅アンカラ-テヘラン(往復)︰ ターキッシュエアラインズ 15,250円
※1人分の料金、諸費用込み
25,000円以下でトビリシからテヘランまで行ってアンカラに出られるので、結構安いと言えるのではないでしょうか。
イランの治安2023年
「イランに行ってくる」と言うと必ず返ってくるのが
という質問です。
米国から「悪の枢軸国」と名指しされたり、最近は反ヒジャブデモ弾圧が行われたりと、日本におけるイランのイメージは「怖い国」でしかないようです。
しかし、結論から言うと安全面では全く問題ありませんでした。
デモは一切遭遇せず、ヒジャブもかなり緩く被っている女性が過半数でした。
イスファハンの地下鉄で数えてみたところ、きっちり髪を隠していたのはその車両にいる女性10人中3人しかいませんでした。
また、外務省の海外安全情報ホームページでは、イランの大半の地域が「レベル1︰十分注意」です。危険とされるのは「レベル2︰不要不急の渡航中止」からなので、イランの安全性は外務省も認めていると言えます。
イランビザ
イランビザに関しては「事前に大使館・領事館で取得」、「オンライン申請」、「アライバルビザ」など複数の方法がありますが、今回は現地業者であるTap Persiaに依頼しました。
厳密に言うと「ビザの承認状の依頼」です。
イランビザの承認状、業者(Tap Persia)に頼んで2営業日(中1日)で届いた。
旅程10日で申請したらビザ日数12日で許可されたので、もうちょい長めに申請しても良かったかも。 pic.twitter.com/ificUxTQ3H— 宮内健吾Ⓐセミリタイア10年目 (@MiyauchiKengoA) March 13, 2023
承認状を入国時に提示し、ビザ代等を払ってアライバルビザを取得します。
トビリシからアンカラ経由で空路イラン・テヘランへ。
🇮🇷イラン入国
・コロナワクチンパスポート(接種証明)はチラ見だけ。
・ビザ関連費用→事前承認30ユーロ+アライバルビザ60ユーロ+保険24ドルで合計約120ドル。大使館取得ならもっと安いらしい。
・入国審査自体は厳しくない。即スタンプくれた。 pic.twitter.com/zXDYYVMwFA— 宮内健吾Ⓐセミリタイア10年目 (@MiyauchiKengoA) March 26, 2023
ツイートしたとおり、トータルで120米ドルもかかってしまいました。
今回は具体的な日程を決めてから入国まで日にちが詰まっていたのでこの方法にしましたが、余裕を持って事前取得にしたほうがかなり安く済むようです。
テヘラン到着
ビザ関連で思いのほか出費が大きくなってしまいましたが、何はともあれエマーム・ホメイニー国際空港にてイラン入国できました。
この時点で午前3時30分です。
このあと飛行機でシーラーズへ行きますが、フライトは7時発なので随分余裕があります。
ゆっくり両替したりダラダラしていると5時になりました。
SIMを購入する列に並びつつ、暇つぶしに「地球の歩き方イラン」(2017年版、PDF化したもの)を眺めていたところ、次の一文が目に入りました。
メフラーバード空港 町の西側に位置しており、おもに国内線が発着している。ターミナル2からイラン航空の国内線が 発着し、徒歩15分離れたターミナル4からアーセマーン航空などその他の航空会社の国内線が発着する。
まさか…と思い電子チケットを確認したら、案の定、私のチケットはメフラーバード空港発でした。
現在地はエマーム・ホメイニー国際空港です。
青ざめるとは正にこのことで、一気に血の気が引くのを感じました。
SIM購入の列は進行が遅く、私の番が回ってくるのは数十分後になりそうです。
SIMは諦め、ベンチで電子書籍(マンガ)を読んでいる妻に事情を説明します。
こんな時、妻は私を責めるでもなく冷静に行動します。
情報を確認するため、すぐにインフォメーションへ行ってくれました。
後に妻はこのスタッフについて
と振り返りました。
何はともあれ、タクシーで行くしかないとわかったので、タクシーカウンターへ向かいます。
SIMがあれば配車アプリで行きますが、SIMを買う時間はもはやありません。
と流れるようにチップ要求してきたのは笑いました。
なお、チップは渡していません。
レシートを貰って、指定されたタクシーに飛び乗りました。
こういう国の「大丈夫」は全くあてになりません。
祈るような気持ちでしたが、朝5時のテヘランは交通量が少なく、タクシーはぐんぐん進んでいきます。
結局、午前6時にメフラーバード空港に到着しました。
運賃は470万リアル(1,350円)でした。
エマーム・ホメイニー国際空港からメフラーバード空港まで約50キロの道のりなので、10米ドルというのは非常に安いと思いましたが、後になって配車アプリなら4米ドル程度であることがわかりました。
イランはガソリン価格が1リットル4円という激安ぶりなので、必然的にタクシーも低料金です。
ともあれ、フライト時刻に間に合いました。
イラン・テヘラン メヘラーバード国際空港。
フライトインフォメーションがペルシャ語オンリーなので、ペルシャ数字を履修してないと搭乗ゲートもわからない(搭乗券にも記載がない)。
異国感満載すぎて素晴らしい。 pic.twitter.com/15lp2oQL7n— 宮内健吾Ⓐセミリタイア10年目 (@MiyauchiKengoA) April 2, 2023
テヘランからシーラーズへのフライト
テヘランからシーラーズへはキシュ航空(Kish Air)という全く聞いたことがない航空会社です。
現地代理店の1stquestで購入し、1人約3,500円(諸費用込み)でした。
LCCではないので機内食が出ます。
ラマダン中ですが大半の人が普通に食べていました。
と思いましたが、「旅行者はラマダンの例外」というルールがあるので食べても問題ないそうです。
シーラーズ空港から市内へ
シーラーズ空港でSIMを購入しました。
「20GB」で370万リアル(1,050円)でした。
しかし後に5GB使った時点で接続できなくなったため調べてみたら、最初から5GB契約だったことがわかりました。
5GBと20GBの差額はスタッフがポケットに入れたのでしょう。
さて、テヘランでは最低限しか両替してこなかったため、SIM購入で手持ち残金がわずか10万リアル(35円)になってしまいました。
米ドル現金は持っていますが、シーラーズ空港には両替所がありません。
ATMは有りますが、米国による経済制裁の影響でイラン国外発行のクレジットカードは使用できません。
何人かのイラン人に両替してくれないか頼んでみましたが、反応は芳しくありません。
いくらなんでもたった35円で2人が地下鉄に乗れるとは思えませんが、他に妙案はないので空港から地下鉄駅まで歩いて行ってみました。
シーラーズ空港から最寄りの駅までは徒歩15分ほどです。
シーラーズの地下鉄に券売機はなく、窓口で切符を買うシステムです。
とりあえず「2人分」と指でジェスチャーして、10万リアル出してみました。
とドキドキしましたが、なんと切符2枚と共にお釣りが6万リアル返ってきました。
つまり切符は2人で4万リアル(11円)ということです。
やはりイランでは交通費が非常に安いようです。
(つづく)
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