2年半ぶりにシアヌークビルに来たら、中国になってた&安宿で南京虫に食われた
コーコンを経てシアヌークビルに来ました。
コーコンには数日居ようかと思っていたのですが、泊まった宿が大外れだったので、別の宿を探すのもめんどくせえということで1泊でシアヌークビルに移動しました。
ちなみに大外れ宿はこれです。
Kaing Kaing Guest House、1泊10ドル。
窓がないためジメジメしている上にホットシャワーもろくに出ませんでした。
中国化したシアヌークビル
シアヌークビルは2016年4月に数週間ほどプチ沈没した町です。
当時は外国人も少なく、のんびりした地方都市という風情がありました。
宿代も安く、10ドル前後でシングルに泊まれる宿が多数あったのです。
完全にそのイメージだったので、今回も2,3週間ゆっくり過ごそうと思ったのですが…。
まるで中国の地方都市のようになっていました。
町中、中国語の看板だらけです。
「シアヌークビルは経済特区であり、中国企業の進出が著しい」
という話は、経済レポートなどから知識としては頭に入れていましたが、これほどとは予想外でした。
シアヌークビルの安宿シングルは壊滅状態
中国化はカンボジアが選んだ道なのでどうなろうが知ったことではないのですが、貧乏旅行者としてつらいのは、宿代が高騰してしまったことです。
2016年に10ドルで泊まった宿が現在は35ドルになり、プノンペンあたりなら8ドルぐらいで泊まれそうな裏通りのしょぼい宿でも30ドルになっています。
たまーに15ドルの宿がありますが、
「他のところ見てからまた来るわ」
と、30分後に戻ってみたらもう満室でした。
もはやこの中国カンボジア省シアヌークビル県では、15ドル宿はすぐに埋まってしまう格安水準なのです。
で、今回は運良くDon Bosco guest houseに10ドルで泊まれました。
この宿は売春店が並ぶ通りに位置するという立地の悪さゆえか、エアコン付で15ドルという格安料金になっています。
そこをさらに、
「エアコン使わないから値引きしてください」
と言ったら10ドルにしてくれました。
値引きを決めたスタッフはかなり苦渋の表情だったので、あまりよろしくないようです。
できればここに連泊したかったのですが、翌日以降は予約で一杯とのことでした。
⚫南京虫に食われる
この日は午後11時ごろに就寝しましたが、夜中の2時ごろ、猛烈な痒さで目が覚めました。
「蚊であろうか」
と思い、ディート15%配合のインドネシア製強力虫除けクリームを塗って再度寝ました。
ところがその後も1時間に1回ペースで目が覚め、その度に噛まれた箇所が増えているのです。
午前5時に起きた際には、露出していない背中を噛まれていたことから、愚鈍な私はようやく南京虫という可能性に思いあたったのです。
英語でBed bugというこの安眠妨害虫は、電気を点けると素早く隠れるという習性があります。
ですので、消灯したままスマホの懐中電灯でベッドを探索したところ、すぐに数匹の存在が確認できました。
こうなるともはやベッド上は危険地帯ですので、夜明けまで椅子に座って過ごしました。
⚫南京虫が出たことをスタッフに報告
朝8時、スタッフがようやく起き出したので、南京虫の件を報告しました。
私「昨夜は大量の南京虫に噛まれて眠れなかったのですが」
スタッフA「そうですか。その時言ってくれたら部屋を代えたんですけどねえ」
私「眠れなかったので払い戻してください」
スタッフB「あの部屋は既に5ドル値引きしてるのでダメです」
私「ええ…その5ドルはエアコンを使わない故の5ドルですよね」
A「本当に使ってないかわからないしねえ」
私「ええ…とにかく南京虫で眠れなかったので払い戻してください」
B「既に5ドル値引きしてるのでダメです」
A「その時言ってくれたら部屋を代えたんですけどねえ。本当にエアコン使ってないかわからないしねえ」
私「払い戻し…」
B「既に5ドル値引きしてるのでダメです」
このように無限ループで埒があかないので、諦めました。
最後は、
「5ドルでいいから払い戻せませんか」
と言ってみましたが、やっぱり無限ループでした。
中国化してるわロクな宿はないわで、シアヌークビルにいても何も良いことがないと悟った私は、早々に次の町へ行くことを決めたのでした。
⚫補足
私は今回ダウンタウンエリアに泊まりましたが、ビーチ近くのエリアなら5ドルぐらいのドミトリーはあります。
ただし、シングルルームはやはり30ドル以上するようです。
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