「東南アジアはもう安くない」を信じてはいけない理由
先日、以下のツイートが話題になっていました。
一昔前に「物価の安い東南アジアで緩く生活する」みたいなのが流行りましたが、もうそんな時代も終了です。例えばマレーシアの物価は日本の1/3と言われてきましたが、近年は急騰しており、今のクアラルンプールなら東京よりは安くても日本の地方と大差ない感じがします。日本人なら必死に稼ぎましょう
— ちゃん社長 (@Malaysiachansan) January 13, 2023
ここ数年この手の「東南アジアはもはや安くない」という言説をちょいちょい見かけるようになりました。
私も何度かそれについての私見を書いていますが、改めて2023年時点での考えを述べます。
結論から言うと、
「確かに物価は上がっているが、まだまだ安い。そしてライフスタイルによって物価感覚は違う」
です。
私の生活費
高い安いと抽象的なことを言っても仕方ないので、2022年12月の私たち夫婦の生活費を記します。
項目 | 金額(円) |
---|---|
自炊費 | 20,394 |
外食費 | 19,829 |
雑費 | 12,280 |
電気代 | 2,857 |
家賃 | 31,714 |
合計 | 87,074 |
※10,000ドン=57.14円で計算
当月は結婚式に2回出席させられたので、その出費1万円超が痛かったです。
しかしそれでも1人当たり5万円を軽く下回っています。
ホーチミン市のど真ん中に住んでこれなので、地方都市ならさらに安くなるでしょう。
物によっては日本より高い
とはいえ、個々のモノで見ると日本より高いモノも結構あります。
有名どころではダイソーは100円ではなく40,000ドン(218円)ショップです。
それでもベトナム人からは「クオリティの割に安い」と認識されています。
また、日本食は基本的に日本と同程度かそれ以上の値段です。
↓一風堂の赤丸新味は129,000ドン(約700円)。
よって、毎日外食する人にとっては「ベトナムの物価は日本と同じぐらい」ということになります。
ライフスタイルによって物価感覚は大きく異なるのです。
ある人にとっては日本の地方都市のほうが安く、別の人にとってはホーチミン市に住むほうが安い、それだけのことです。
まとめ
物価が安いとか高いとかいう言説はたいてい主観によって語られる場合が多いです。
また、生活費は個人の行動性向や趣味嗜好によって大きく変わります。
住んでみないと実際の生活費はわからない部分が大きいので、どこかの国に移住したいと思った場合は数カ月程度のお試し移住をしてみると良いでしょう。
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