ダルビッシュがセミリタイア民みたいなことを言ってる

2019年3月29日

メジャーリーガーのダルビッシュ有がセミリタイア民と同じようなことを言っているので、私の中で話題になりました。

ダルビッシュ「37歳で引退」

――今の契約を全うしたらプロ野球で19年間プレーし、37歳になっている。その先も野球を続けるのか?

「やらないですよ、絶対。37歳で引退しても、あと40~50年くらいしか生きられないし、最後の10~20年は体も思うように動かない。人生そんなに時間はないから、ずっと野球をやってはいられない。現時点だからではなく、そこは絶対に変わらない。
【スポニチ2019年3月28日付】

重要なポイントは2つです。

1.「37歳で引退しても、あと40~50年くらいしか生きられない」

▶簡易生命表(平成29年)によれば、男性は78歳までに死亡する確率が約30%、81歳では約40%に跳ね上がります。

2.「最後の10~20年は体も思うように動かない。」

▶厚生労働省によれば、男性の健康寿命(2016年)は72.14歳です。

どちらも数字上の裏付けがあります。

さすが一流アスリートのダルビッシュ、冷静に事実認識ができています。

過去に私も同じようなことを記事にしました。

参考▶定年退職から平均健康寿命まで7年しかないという事実

ダルビッシュは生涯収入100億円超

ダルビッシュの場合、MLBでの年俸だけでも1億ドルを超えます。

スポンサー契約やCM収入、日本時代の年俸も入れると倍ぐらいになるのではないでしょうか。

また、イチロー氏と同様に年俸の分割払いを選択している可能性もあります(年俸の分割払いはイチロー限定ではなく、MLBでは一般的)。

そうだとすると、引退後に5%ぐらいの利子付きで億単位の金額を受け取ることになります。

また、MLBであと4シーズンプレイすればMLBでの在籍期間が合計10年となり、MLB年金の「満額支給」の条件を満たします。

その場合、62歳以降毎年21万ドルの年金が支払われることとなります。

リタイア後のお金の心配はゼロで羨ましい限りです。

ダルビッシュとイチローの共通点

先日45歳で引退したイチロー氏は「最低でも50歳まで現役」を目標にしていました。

37歳での引退を宣言したダルビッシュとは一見正反対ですが、

「自分のやりたいことをやる」

という点で両者の行動は共通しています。

イチロー氏は野球を愛するが故に50歳以上現役を目指しました。

今後も何らかの形で野球に携わっていくでしょう。

ダルビッシュはツイッターやゲーム実況が大好きなようなので、引退後はその方面を存分に楽しんでいくのでしょう。

悲惨な老後か、悲惨な人生か

「イチローやダルビッシュは特殊な才能があるから、やりたいことをやって生きていけるだけ。凡人には無理」

と思われるかもしれません。

確かに「30代や40代で完全リタイアして残りの人生お金の心配一切なく、悠々自適で生きていく」というのはかなりハードルが高いですが、

「セミリタイアしてたまに働きつつ、慎ましく生きる」

なら凡人でもできます。

私が採っているのは、1年のうち日本で数ヶ月働き、残りは物価の安い国で生活するというライフスタイルです。

「そんな生き方じゃ老後が悲惨だな」

という趣旨のことを知人に言われたことがあります(実際はもうちょっと遠回しな表現)。

実際、このライフスタイルでは老後資金は十分に確保できないかもしれません。

しかし、私にとっては

「40年以上働いた挙げ句、退職後7年ぐらいで体が動かなくなる」

という人生のほうが悲惨なので、セミリタイアを選択しました。

ダルビッシュの場合、義理の兄である山本 KID 徳郁氏が41歳で亡くなるのを目の当たりにしたことも、人生観に影響を与えた可能性があります。

近親者の死に直面し、

「若くとも死ぬ時は死ぬ」

という実感を抱いたのかもしれません。

簡易生命表によれば、41歳までに死亡する確率は1%以上あります。

満員の東京ドーム45000人の観客のうち500人以上は42歳まで生きられないと考えると結構な確率です。

私はいつ死んでも良いよう、毎日一生懸命だらだら生きていく所存です。

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自己紹介宮内健吾Ⓐ、29歳の時に資産たったの1500万円でセミリタイア。

少々の労働収入と投資収入でベトナム生活を満喫していたところ、コロナ禍で仕事を失い暗転。

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