いつの間にかFIRE達成していたが今後インフレに勝てる気がしない
私の資産は現在約2600万円です。
FIREの定義の一つは 資産額=年間生活費×25年 だそうですので、いつの間にかFIRE達成していたということになります。
私が最初にFIREの概念を知った記事には「資産1億円が条件」などと書いてあったので富裕層のリタイア術だと勘違いしていましたが、実際は私のような底辺民にも実現できるものでした。
但し、今後も継続していくのは少し難しいかもしれません。
FIREの定義
一般に、以下の条件を満たすとFIRE達成とされています。
1. 生活費の25年分を貯蓄する
2. インフレを除いた投資利回りを4%以上にする
私の生活費は年間100万円以下なのでまず1はクリアです。
問題は2で、インフレという不確定要素が絡んでくるので難しいところです。
ツイッターなどでは、
という意見もよく見かけます。
実際のところどうなのでしょうか。
経済面などで先を行くタイを参考に、ベトナムの物価動向を占ってみます。
ベトナムは約15年前のタイ
ベトナムの一人当たりGDPは3522米ドルで、これは2006~2007年頃のタイと同水準です。
また、高齢化率も両者とも7%台で、高齢化社会に差し掛かった段階という共通点があります。
▼現在のベトナムと2006年前後のタイとの比較
国名 | 一人当たりGDP | 高齢化率 |
---|---|---|
タイ(’05~’06) | 3,366USD | 7.1% |
ベトナム(’20) | 3,522USD | 7.7% |
このように現在のベトナムは15~16年前のタイと似たような状況にあると言えます。
もちろん15年前はスマホも新型コロナも無かったりで環境が全く同じではありませんが、ある程度の参考にはなるでしょう。
タイのここ15年間の物価上昇率
2006年から2021年までにタイの物価指数は25%上昇しました。
年率では1.5%です。
しかしこの期間にタイバーツは米ドルに対して30%ほど上昇しており、これを考慮した米ドルベースでの物価上昇率は年率3.3%になります。
✔ 米ドルベースでの物価上昇率とは
例えばコーヒー1杯の価格が20,000ドン▶25,000ドンになった場合、価格上昇率は25%です。
しかし、同時に為替レートが1USD=20,000ドン▶1USD=25,000ドンになると、米ドルベースでの価格上昇率は0%です。
通常の物価上昇率は現地通貨ベースで算出されますが、外国人にとっては外貨ベースでの物価上昇率のほうが重要であるように思います。
ちなみにベトナムについて同様の計算をすると、ここ15年間では年率4.18%の物価上昇となります。
ノー労働は厳しい
3%台のインフレに耐えながら資産を減らさず無職生活していく為には、名目利回り7%以上叩き出す必要があるのでやや厳しいかもしれません。
2020年からはほぼノー労働で資産が増え続けていますが、こんな美味しいターンがいつまで続くかわかりません。
やはり私のような底辺民は完全ノー労働でのリタイアではなく、年に数ヶ月は働いて収支のバランスをとっていく必要があります。
コロナ前は数ヶ月働いて150万円ぐらい稼いだ年もありましたが、ろくなスキルがないおっさんがコロナ後の激変した労働環境でどれほど稼げるか、かなり不安ではあります。
関連記事▶セミリタイアから5年で資産1500万円を2000万円にした方法
なお、FIRE関連では厚切りジェイソンさんが出演するこちらの動画がオススメです。
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