ベトナム株ETFを3億ドンほど買い替えました/ベトナム株買い推奨の理由
ベトナム株式投資としてずっとE1VFVN30を保有していましたが、FUESSV50に乗り換えました。
ベトナム国外ETFは買ってはいけない
ベトナム投資界隈ではもはや常識になっていますが、ベトナム国外ファンドにより運用されているベトナム株ETFはベンチマーク(VN INDEX)を大幅にアンダーパフォームしています。
VNINDEXとVNM(ヴァンエック・ベクトル・ベトナムETF)、以下画像は全てBloombergより▼
なぜ、ベトナム株ETFのパフォーマンスが悪いのかと申しますと、組み入れ銘柄が良くないからです。
(中略)
ベトナム株市場は、外国人投資規制があり、銘柄によって違いますが、最大49%までしか外国人が買えない銘柄があります。良い銘柄のほとんどが外国人投資枠がいっぱいになっており、市場では買えないのです。
【証券ライフ『質問「なぜ、ベトナム株ETFは上がらないのですか?」(2017/09/12)より引用】
そこで私はVN30(ベトナム主要30銘柄)をベンチマークとするベトナム国産ETF、E1VFVN30を保有していました。
こちらはベトナム国内ファンドによる運用なので組み入れ銘柄に制限なく、VN INDEXに近い値動きをしています。
このE1VFVN30を保有し続けてもいいのですが、いつの間にかVN50(ベトナム主要50銘柄)をベンチマークとするETFが登場していました。
銘柄コードはFUESSV50。
銘柄数が多いだけあって、よりVNINDEXに近い動きになっています。
そんなわけで、E1VFVN30は全部売り払ってFUESSV50を購入し、ついでにベトナムドン預金の一部が満期になったので24万円分ほど新たに資金投入しました。
保有評価額は約166万円です。
FUESSV50の買い方
日本国内の大手ネット証券で唯一ベトナム株を取り扱っているSBI証券ではFUESSV50、E1VFVN30を購入できません。
大手以外で取扱銘柄が多そうな岩井コスモ証券にも問い合わせてみましたが、FUESSV50、E1VFVN30のいずれも取り扱っていないとのことです。
確実に買える方法は、ベトナム現地で証券口座を開設することです。
私はバンベト証券(VCSC)に口座を持っていますが、ベトナムに行かずに開設するには2019年ベトナム証券口座ランキング1位で日本語サポートがあるSSI証券が良いかもしれません。
ベトナム株指標
ベトナム株(HOSE)の主要指標は以下のとおりです。
PBR:3.64
ROA:8.10%
ROE:17.47%
バフェット指数(株式市場の時価総額/GDP)は約60%となっています。
このバフェット指数ですが昨年12月、突然大幅に下がりました。
というのもベトナム統計総局が再集計した結果、GDPがいきなり25%膨れ上がったのです。
ベトナム統計総局は13日、国内総生産(GDP)統計の見直し結果を公表し、2010~17年の数値を改定した。GDPの規模はおおむね25%程度の大幅な上方修正となった。17年は6294兆ドンと従来の数値に比べ25.7%増え、1人当たりGDP(米ドル建て)も2985ドル(24.9%の上方改定)となった。
【ニュースライナー「GDP、25%大幅上方修正=1人当たり3000ドル迫る―10~17年」2019年12月17日 より引用】
先進国ではあり得ない話ですが、とにかくGDPが一気に25%増えたことでバフェット指数も70%超だったのが約60%台まで下がりました。
ベトナム株の展望
ベトナムは証券市場発展計画で「2020年までに時価総額をGDPの70%にする」と掲げています【VIET JO 2016年11月10日より】。
年内に達成できるかはわかりませんが、国家目標にはっきりと株価上昇が明記されているのは投資する側としては心強いです。
昨年は外国人の銀行預金締め出し策が施行されましたが、これも株価上昇策の一つと思われます。
参考▶SCBも定期預金ができなくなります!! 私の資金約850万円が行き場を失う事態に!!
また、ベトナムにおける証券口座数は人口のわずか2.2%(2018年末時点)【VIET KABU 2019年1月14日より】なので、今後はベトナム人向けに証券取引普及策を打ち出し、株式市場成長を促進していくのではないでしょうか。
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