信頼していたベトナム人にお金を盗まれた話~ベトナム盗難被害実録
昔の地球の歩き方に
「ベトナムは泥棒天国」
なんて書かれていましたが、実際にベトナムは泥棒が多いです。
私も被害に遭ったことがあります。
それも信頼していたベトナム人に…。
今日はそんな盗難被害実録です。
泥棒と鉢合わせ
2015年2月のことです。
21時ごろ、散歩から宿に帰ってきて部屋に入った私は違和感を覚えました。

私は部屋を出る時は必ず電気を消すのに、その時だけは電気が点いていたのです。

と、恐る恐る部屋を見回しましたが、誰もいません。

と、なんとなく気になってベッドの下を見ると、そこに
男がいました。

それは宿の前オーナーの息子(20歳)でした。
前オーナーは家族で米国に移住するため、1か月前に宿の経営を知人に譲っていました。
米国に行くまでにあと数週間あるので、前オーナー家族は週の半分ぐらいはこの宿に泊まっていたのです。
普段あいさつを交わし、テト(旧正月)にはお年玉まであげた相手が私の部屋に侵入していたという事実に、一気に怒りが込み上げました。
ニタニタ笑ってごまかそうとしているバカ息子をベッド下から引きずり出して腹パンし、スマホで動画撮影を開始。
ちなみにこのバカ息子は一日中スマホをいじってる貧弱男子なのでこちらに恐怖感は全くありません。



実はこの前の年も、宿で3万円抜かれていました。
その時はオーナーに報告した結果、掃除のおばちゃんが犯人ということでクビになりました。



と見せた財布には30米ドルほど入っていました。





オーナーに盗難被害を報告
翌朝、あっさり動画を復元しました。
昨晩削除して見せたのは、夜はバカ息子の親も現オーナーも不在で話せる人物がいなかったので、とりあえず帰したというだけです。
朝、バカ息子とすれちがい、

と言うと、バカ息子はこの世の終わりのような表情をしていました。ざまあ。
9時、バカ息子は帰宅。
10時ごろ、現オーナー(オーストラリア人の旦那さんとベトナム人の奥さん)が来たので、動画を見せ、顛末を報告。
そこで奥さんに
「で、どうしたい?」
と聞かれました。
はて、どうしたいと言われると困ります。
先進国の感覚なら警察に行くところですが、事を大きくするとバカ息子に前科がつき、彼だけ米国に移住できなくなるという可能性もゼロではなく、そうすると私が逆恨みされ面倒なことになります。
そういった事情を鑑み、結局
「親に説教してもらう」
というところで落ち着きました。
しかし後日、バカ息子の母親に会うと

とかヌルイことを言っていたので、大した説教はしてなさそうです。
腹がたったので、

と言うと絶句しました。
合カギで侵入か
現オーナーの推測では、
「全部屋の合カギを作って持っていたんじゃないか」
ということで、もしそうなら防ぎようがない犯行です。
宿での盗難対策
そもそも、宿泊施設というのは盗難が発生しやすいシステムになっています。
一番盗みやすいのは掃除のおばさんです。
掃除婦はホテルの従業員の中で一番地位が低く給料が安いポジションですが、そういう人たちが堂々と合カギで出入りしているわけです。
また、合カギの管理もテキトーで、レセプションの引き出しに無造作に入っていたりするので、バカ息子のようにこっそり持ち出して全ての合カギの複製を作ることも可能です。
こういう環境なので、
「カギなど有って無いようなもの」
という認識で盗難対策をする必要があります。
「留守中に盗みに入られる確率」と「外で強盗やスリに遭う確率」とで比べると、ベトナムでは前者の確率のほうが高いと考えられるので、貴重品はなるべく宿に置かないようにしています。
結局のところ、
「現金や貴重品は持ち歩く」
が最良の盗難対策です。
まとめ
「信頼していたベトナム人に騙された」はベトナムあるあるです。
バカ息子にとって私は、「盗ませてくれる上にお年玉までくれるマヌケ」だったのでしょう。
私のようなマヌケを他山の石とし、皆さんは盗まれないよう騙されないようお気をつけください。
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