ベトナムドン銀行預金の実質リターン2022年版
かなり今更になってしまいましたが、2022年のベトナムドン預金の実質リターンについてです。
実質リターンとは
ここでは定期預金金利から為替騰落率を差し引いた結果を「実質リターン」とします。
たとえば定期預金金利が5％だとして、そこから12か月後に為替が3％安くなったら実質リターンは2％です。
2022年の為替レート
2022年初、ベトナムドンの対米ドルの為替レートは10万ドン=4.39ドルでした。
年末には10万ドン=4.23ドルと、年間3.66％のドン安になっています。
2022年の定期預金金利
2022年初のベトナム銀行預金の12か月定期金利は最高で7.1％でした。
※「10億ドン以上預けた場合の優遇金利」などは除きます。
2022年の実質リターン
為替下落率が3.66％、金利が7.1％だったので差し引き3.44％が実質リターンとなります。
2000年以降実質リターンはプラス
私が調べた限りではベトナム定期預金は2000年以降ずっと実質リターンがプラスです。
この23年間の年率実質リターンは+6.22％です。
累積リターンは300％超、つまり23年間定期預金で回し続けた場合米ドルベースで4倍になっていたということです。
「新興国通貨は貰える利子以上に通貨価値が下がるので、リターンはマイナスになる」とか言い出す人がいますが、少なくともここ約四半世紀のベトナムドン預金には当てはまっていません。
安易に手を出せない
ここまで読むと
と考える人もいるかと思いますが、以下の点でハードルが高いです。
✔短期滞在者は口座開設できない
✔滞在許可の期間内でしか定期預金を組めない
✔ベトナム国外に簡単には送金できない
✔今後もリターンプラスとは限らない
ということで、ベトナムドン預金は誰でも始められるものではないし、開始できても後々海外送金などが面倒なのでオススメしません。
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