ベトナムから日本に700万円送金しました/送金費用・手続き

2020年4月25日

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ベトナムの定期預金が満期になったので、ベトナムから日本へ送金しました。

「日本からベトナムへ送金」は簡単ですが、「ベトナムから日本へ送金」は情報が少ないので手続きや手数料などについてまとめました。

注意

まずお断りしておきます。

今回紹介する方法は100%ルールに則ったものですが、それでも必ず送金できるとは限りません。

ベトナムでは「省によって規則が違う」「短期間で法律が変わる」「外国人対応がめんどくさいので断られる」「担当者の知識不足で断られる」ということが普通に起きるので、このやり方で送金できなかった場合でも私は責任とれませんので悪しからずお願いいたします。

ベトナムから日本へ送金する方法

ベトナムで働いている人は割と簡単に送金できるようです。

参考▶実は簡単!? ベトナム→日本へ海外送金する方法

上掲のブログによると、労働許可証やレジデンスカードなどがあればベトナムの銀行から日本へ送金できるようです。

しかし、観光ビザでベトナム滞在している私はそんなもん用意できるはずもありません。

暗号通貨での送金という方法もありますが意外とコストが高く、数パーセントかかります。

送金額は700万円超なので、手数料3~4パーセントかかると送金コストが数十万円になってしまいます。

何か安く日本に送金できる方法はないか…と調べてたどり着いたのが「証券会社経由メソッド」です。

◼️ベトナム証券会社を経由して日本へ送金する手順
1. ベトナムの証券会社に口座を開く
2. ベトナムの銀行から海外間接投資用口座(BIDV)へ送金
3. BIDVの支店に行って外国送金手続きをする
4. 日本の銀行口座で受け取り

以下、説明していきます。

ベトナムの証券会社に口座を開く

どこでもいいのでベトナムの証券会社に口座を開設します。

私はVCSC証券(BanViet証券)を利用していますが、日本語サポートがあるSSI証券のほうが使いやすいかもしれません。

外国人は証券口座を利用する際、「海外間接投資用口座」(以下「投資用口座」)を開設・使用することが義務づけられています。

投資用口座に入金すると証券口座の買い付け余力として反映されるというシステムですが、なぜか投資用口座からは簡単に海外送金できるというルールになっています。

ベトナムの銀行から海外間接投資用口座(BIDV)へ送金

海外送金したい金額を銀行口座から投資用口座に入金します。

なお、送金額が大きいとベトナム国内振込手数料がはね上がる場合があるので注意してください。

SCBの場合、1回の振込金額が2億ドン(約93万円)未満の場合は手数料11,000ドン(約51円)ですが、2億ドン以上の場合は手数料0.033%(最大55万ドン)になります。

◼️SCBの振込手数料(税込)
・送金額2億ドン未満: 11,000ドン
・送金額2億ドン以上: 0.033%

私の場合は一気に15億3500万ドン送金しようとしたので、あやうく46万ドン(約2,140円)ほど振込手数料がかかるところでしたが、2億ドン未満×8回送金することで手数料88,000ドンで済みました。

但し、短時間で8回も振り込みしたことで「怪しい取引」とSCBのシステムに認識され、サポートから本人確認の電話がかかってきてしまいました(パスポート番号を告げて確認完了)。

BIDVの支店に行って外国送金手続きをする

投資用口座の銀行に行って手続きをします。私の場合はBIDVでした。

◼️必要書類
・パスポート
・入国ビザ(?)
・送金依頼書(銀行で貰えます)

必要なのはたったこれだけでした。

送金依頼書は銀行で貰えるので、持っていくのはパスポートだけでOKという簡単さです。

入国ビザは明確に要求されませんでしたが、パスポートと同時にビザのコピーも取っていたので多分必要だと思います。

▼BIDVの送金依頼書
ベトナム海外送金

この送金依頼書には若干手こずりました。

書く内容は海外送金に必要な一般的事柄ですが、問題は1ヶ所でも書き損じると最初からやり直しという厳しさです。

結局2回ミスって、3枚目でようやく完成しました。

日本の銀行口座で受け取り

BIDVで手続きした翌日に日本の銀行から着金の連絡がありました。

銀行へ「資金使途等の連絡」をすると受取が完了します。

▼64,400米ドル入金完了。
ベトナムから日本に送金完了

ベトナムから日本への送金手数料

・送金額: 64,400米ドル
・為替レート: 1米ドル=23,610ドン
・手数料: 4,046,282ドン(約18,820円)
・手数料率: 0.27%

日本円で送るとスプレッド(売値と買値の差)が大きいので、米ドルで送金しました。

1米ドル=23,610ドンはスプレッド0.1%程度で、当日の市中両替レートより安いです。

なお、今回は中継銀行と受取銀行での手数料は掛かりませんでした。

BIDVの行員も手続き方法を知らない

担当したBIDVの行員も「外国人が海外間接投資用口座から海外送金する」というシチュエーションは初めてだったようです。

「証券口座から海外送金したい」

と伝えると

「外国人は海外送金できません」

などと言うので、

「いいえ、投資用口座からだと送金できます」

と何度も説明すると、パソコンで何かを参照し

「株取引の契約書がないと送金できません」

とよくわからないことを言いだしたり、あまつさえ先輩行員に

「株のことわからないので対応してくださいよ~」

と泣きつく始末でした(先輩はガン無視。多分先輩もよくわかっていない)。

そうこうしているうちに手続き方法が判明したらしく、ようやく上掲の送金依頼書が出てきました。

今回、私はベトナム人の友人を通訳として連れていったので何とかなりましたが、私だけで行っていたら

「外国人は不可」

で突っぱねられていた気がします。

まとめ

ベトナムから日本への送金は「証券会社経由」で手数料率0.27%と低コストで無事完了しました。

但し上述した通り、ベトナムは人や場所によって対応が違ったりルールがすぐ変わったりするのでこの方法が必ず再現できるとは限りません。ご了承ください。

さて、今回の送金で動かせる資金が一気に700万円増えました。

折しも世界的に株式バーゲンセール開催中なので、今後徐々に株式を買い付けていきます。

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自己紹介宮内健吾Ⓐ、29歳の時に資産たったの1500万円でセミリタイア。

少々の労働収入と投資収入でベトナム生活を満喫していたところ、コロナ禍で仕事を失い暗転。

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