1ドル120円突破、そのときベトナムドンは…
円相場は1ドル120円を突破しました。
一方のベトナムドンは相変わらずです。
ここ1年の為替相場
日本円はここ1年で米ドルに対して10.3%下落しました。
▼ここ1年間の日本円対米ドル
かたやベトナムドンは米ドルに対して若干ながら上がっています。
▼ここ1年間のベトナムドン対米ドル
そして日本円に対しては+12.5%です。
▼ここ1年間のベトナムドン対日本円
ベトナムドンが安定している理由
ベトナムドンが安定して推移している理由として、主に以下の3点があげられます。
管理フロート制
ベトナムでは管理フロート制が採用されているため、ベトナムドンの大きな値動きはありません。
管理フロート制とは、為替相場を決定するための制度の一つで、自国の通貨の変動幅を固定し、その幅の範囲内で各国通貨が自由に取引される制度のことである。通貨の変動幅は、ベトナム中央銀行によって管理される。
【むさし証券「ベトナム経済の魅力」より引用】
貿易収支が黒字
かつて19年連続貿易赤字(1993年~2011年)という時期もありましたが、2016年以降は6年連続貿易黒字となっており、これも通貨安定に寄与しています。
十分な外貨準備高
2021年末の時点で外貨準備高は1099億米ドルに達しており、望ましい水準とされる「輸入額の3か月分」をクリアしています。
ドン建て資産が上昇
ベトナム株の上昇とベトナムドンの上昇のダブル上げで、ドン建て資産が膨れ上がっています。
▼ここ1年間のVNINDEX対S&P500。
ここ1年でVNINDEXそのものが30%近く上昇していることに加え、ベトナムドンも日本円に対して12%ほど上がっているので、VNINDEX(円換算)は約40%のプラスになりました。
S&P500(円換算)のリターンがここ1年間で約30%なので、VNINDEX(円換算)はそれを10ポイントほどアウトパフォームしていることになります。
ベトナムドンを減らしたい
このように近年安定し資産価値も上昇しているベトナムドンですが、所詮は新興国通貨なので、あまり過信するのは禁物です。
ポートフォリオの1割程度なら良いと思いますが、私の場合、ベトナムドン建て資産が総資産の4割以上を占める異常なポートフォリオになっているので、今後ベトナム関係の資産は減らしていきたいところです。
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