私がベトナムの証券会社に口座を持ってるのにETFしか買わない理由

2019年3月2日

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私のベトナムドン資産約1000万円(厳密には987万円)のうち834万円がベトナムドン預金で、153万円がベトナム株です。

わざわざベトナム現地証券会社に口座開設する日本人はほぼ全員、個別銘柄を売買するためだと思いますが、私はETFしか買っていません。

なぜ私はそんなことをしているのか、こうなった経緯を説明します。

2016年にベトナム口座開設

私がベトナムの証券会社に口座開設したのは2016年9月、世間は次期米国大統領はヒラリーかトランプかで揺れていたころです。

「せっかくベトナムに住んでるんだし、ベトナムの証券口座で株もやってみるか」

と思いたった私は何のアポもとらずにVCSCハノイ支店を訪れました。

突然訪れた日本人にVCSC社員は非常に親切に対応してくれました。

ベトナムで証券口座を開設する際には、BIDV銀行で取引資金入金用の特殊な銀行口座を開設し、さらに役所でパスポート証明を取得する必要がありますが、VCSC社員はタクシーで私をBIDVと役所まで案内し、ちゃちゃっと口座開設してくれました。

そういうわけでVCSCに口座開設した私は、ひとまず1万米ドルを日本から送り、ベトナム株取引を始めました。

短期売買ではなく長期保有前提で企業分析し、いくつかの企業を買い進めていきました。

ベトナム株を始めて数ヶ月したある日、明らかに割安な株を発見。

「お宝バリュー株見つけたわ!」

と、飛び付いて購入しました。

と言っても10万円ぐらいですが…。

早速ベトナム人の友人に

「XXX株を買ったで~めっちゃ割安やったわ」

と言うと、友人は

「ええー! その会社は何ヵ月か前にスキャンダルがあって、信用ダダ落ちよ!」

と驚いて、いかにその会社がダメか教えてくれたのでした。

ベトナム人の間で

「あの会社はヤバい」

というのが常識になっていたにも関わらず、ベトナム語で情報収集していない私はそれを知るよしもなかったのです。

その一件でベトナム株を選定する難しさを痛感した私は、個別銘柄を全部売り払い、インデックス投資に切り替えたのでした。

ベトナム株ETF

「ベトナム株ETFなら日本からでも買えるやん」

と思う人もいるでしょうが、日本で買えるベトナム関連ETFはクソです。

ベトナムETF比較

▲VNインデックス(日本でいう東証株価指数)と、香港で上場しているdb x-トラッカーズ-FTSEベトナムETF(3087)、米国で上場しているヴァンエック・ベクトル・ベトナムETF(VNM)を比較したチャートです。

見事にかけ離れています。

VNインデックスはドン建ての数字なので、10%ほど差し引く必要がありますが、それでも大きく乖離しています。

なぜこうなるかと言うと、ベトナムでは外国人購入枠が存在するため、VNインデックスの構成比率を再現することは不可能だからです。

VNMは30%ほどがベトナム国外の銘柄で構成されています。

これでは値動きをトラックするのは無理な話です。

私が買っているのはベトナム主要30銘柄に投資する
ベトナム国産ETF(E1VFVN)です。

ベトナムインデックス

▲VNインデックスにちょっと負けてますが、ベトナム外のなんちゃってベトナムETFよりはマシです。

ベトナムインデックス

▲まあまあ良い時期に買ったので30%以上のプラスになっています。

まとめ

よく考えたらそもそも日本でも個別株なんてほとんどやってなかったのに、ベトナムで個別銘柄にチャレンジするのは無謀でした。

今後もおとなしくインデックス投資を継続していきます。

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自己紹介宮内健吾Ⓐ、29歳の時に資産たったの1500万円でセミリタイア。

少々の労働収入と投資収入でベトナム生活を満喫していたところ、コロナ禍で仕事を失い暗転。

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