毎日通勤する場合Grab利用とバイク所有はどちらが安いか計算してみた

2019年7月6日

※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

かつて、ベトナムのバイクタクシーは悪名高く、旅行者や短期滞在者はまずバイタクに騙され、ぼったくり天国ベトナムの恐ろしさを知るというのが定番でした。

ところが数年前にGrabが登場し状況は一変。

定価で安心して利用できるGrabは便利な交通手段として一気に定着し、バイタクに騙される機会は著しく減少しました

さて、コスト面から考えたとき、「バイクを所有し自分で運転した場合」と「Grab利用」ではどちらが有利でしょうか。
検証してみました。

ベトナムに2年滞在すると仮定

ベトナムに骨をうずめる覚悟の人はバイク所有を選択するでしょうし、1年未満滞在の人はGrabで乗り切るでしょう。

そこで今回はどちらにするか悩みそうな「2年滞在」で計算します。

Grab対バイク所有比較条件

Grab比較条件

バイク所有の場合

⚫28.5万円の125ccバイクを購入。
⚫燃費40km/L。
⚫2年間、毎週60キロ走行。
⚫帰国直前にバイクを購入価格の50%で売却。

.

Grab利用の場合

⚫週6日、往復10キロの道でGrab利用(5キロ×2回)。
⚫1回平均料金は143円(3万ドン)。

.

「5キロ離れた学校に週5日通う日本語教師。休みの日も遊びに行くので平均10キロぐらいは移動する。2年ベトナムで働いたら日本に帰国予定」

みたいなイメージです。

バイク所有もGrab移動も当然、合計移動距離は同じ設定です。

計算結果

Grabコスト

2年間Grabを利用した場合は18万円掛かるのに対し、自分でバイクを購入して運転した場合は15.4万円で済むという結果になりました。

…..だがちょっと待ってほしい。

ここはベトナム。高金利の国です。

銀行定期預金の金利は6か月で8.4%、12か月では8.85%に設定されています。

SCB金利

▲SCBの金利表

この高金利も考慮に入れる必要があります。

つまり、バイク購入派は6000万ドンをバイクに投じて失っていますが、Grab派はその6000万ドンを銀行に預け利子を得ることができるのです。

具体的には、1か月に掛かるGrab費用は157.5万ドンなので、1か月後に使う157.5万ドンを1か月定期、2か月後に使う分は2か月定期、3か月後に使う分は3か月定期……というように定期を組むと、24か月間で受け取れる利子は703万ドンになります。

この703万ドンをGrab総費用から差し引いた結果がこちらです。▼

Grab最終コスト

ということで、Grabが金利ブースターでバイク所有を逆転しました。

まとめ

現実には、バイクのリセールバリューが60%になるかもしれないし70%になるかもしれません。

また、コスト以外にも

「まともな男はバイクを所有し自分で運転するものだ」

という謎の固定観念がベトナムにはあるので、そのへんの非金銭的要素も考慮する必要があります。

私がこの記事で言いたいのは、

「何かを買う時、『それを買わずに浮いたお金で運用した場合、将来いくら得られるか』も考慮してみるといいよ」

ということです。

経済用語では「将来価値」とか言うようです。

日本に住んでいると金利や利回りについて意識することは少ないですが、ベトナムに住んでいると銀行アプリでポチポチやれば12か月定期預金を組めて1年後に8.85%分の利子を得られることが確定するので、必然的に金利を意識することになります。

ベトナムの金利に興味がある方はこちらもどうぞ▼

Xで最新情報

Xアカウントは@MiyauchiKengoAです。

著書紹介

2022年11月にKindle本を出版しました。

Amazon 売れ筋ランキング(無料本)
✔海外旅行ガイド部門1位獲得
✔歴史・地理部門1位獲得

住んでわかったカオスで面白いベトナム

Amazonボタン

自己紹介宮内健吾Ⓐ、29歳の時に資産たったの1500万円でセミリタイア。

少々の労働収入と投資収入でベトナム生活を満喫していたところ、コロナ禍で仕事を失い暗転。

詳しくはプロフィールをお読みください。