生産年齢人口減少でもベトナムが成長を続ける理由

2019年2月16日

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ベトナム経済

PwCが2017年に発表したレポート「2050年の世界」では、ベトナムは調査対象国のうちで最も高成長を遂げる国であるとされています。

“ベトナムは2050年までに世界で最も高成長を遂げる経済大国となり、予測GDPの世界順位は第20位に上昇"
出典:PwC Japanグループ[2017年2月13日]

一方で、「ベトナムは高齢化が急速に進み、経済成長は鈍化する」という意見もあります。

“ベトナムの労働人口は今後ずっと減り続け、IMFのブログで指摘されたように「2020〜50年にかけて国民1人当たりGDPの成長の妨げになる」ということだ。
(中略)IMFの表現を借りるなら、ベトナムは「豊かになる前に老いさらばえるリスク」を抱えている。"
出典:ニューズウィーク日本版[2017年11月8日]「ベトナムを襲う急速高齢化の危機」

PwCとIMFで正反対の未来が予想されていますが、私は「ベトナムの未来は明るい」と予想します。

確かに生産年齢人口は減少しますが、依然として若年層比率が高く、消費額は拡大を続けます。
みずほ総合研究所のレポート(ASEAN有望国における消費市場拡大の可能性[2017年3月31日])によれば、年代別の消費額と人口動態の変化に基づき試算すると、2015年から2035年でベトナムの消費額は37.3%増加するという結果になったそうです。

簡単に言うと、老人が増えるけど現役世代がそれ以上に金を使うので社会全体の消費額は増えるということです。

また、ベトナム人の知的水準の高さもプラス要因です。2002年に始まったABUロボコンでは16大会中6回ベトナムの大学が優勝しています。
ちなみに日本代表は2回です。

さらに、OECDの国際学力調査(2015年)では、科学的リテラシーで72カ国中8位でした。

2017年にはIT企業大手のFPTが自動運転の走行試験を実施しました。2020年の実用化(レベル5)を目指しているとのことです。

こうした状況を踏まえると、ベトナム経済は力強く進展していくと私は思います。

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自己紹介宮内健吾Ⓐ、29歳の時に資産たったの1500万円でセミリタイア。

少々の労働収入と投資収入でベトナム生活を満喫していたところ、コロナ禍で仕事を失い暗転。

詳しくはプロフィールをお読みください。