ASEANの中でベトナム株の推移だけ異常

2021年5月27日

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ふと気になってアセアン(東南アジア)各国の株価推移を比較してみた結果、ベトナム株だけおかしいということがわかりました。

東南アジアの株式市場

アセアン(東南アジア諸国連合)は東南アジアの10ヵ国から成ります。

◼️ASEAN参加国一覧(全10か国)
・インドネシア
・カンボジア
・シンガポール
・タイ
・フィリピン
・ブルネイ
・ベトナム
・マレーシア
・ミャンマー
・ラオス

このうち、まともに株式市場があるのは次の6ヵ国です。

・インドネシア(ジャカルタ総合指数)
・シンガポール(シンガポールST指数)
・タイ(タイSET指数)
・フィリピン(フィリピン総合指数)
・ベトナム(ベトナムVN指数)
・マレーシア(クアラルンプール総合指数)

これら6ヵ国の主要株式指数を比較してみました。

東南アジア各国の株価推移

アセアン株価推移

国名 指数 増減率
ベトナム VN 109.07%
インドネシア シンガポールST 23.84%
タイ タイSET 9.79%
シンガポール シンガポールST 8.89%
マレーシア クアラルンプール総合 -6.38%
フィリピン フィリピン総合 -10.48%

ご覧の通り、ここ5年間ではベトナムが+109%とずば抜けています。

フィリピン総合指数、クアラルンプール総合指数に至ってはマイナスです。

ジャカルタ総合指数は+23.8%で一見健闘しているように見えますが、インドネシアルピアは対米ドルで9%ほど下がっているので、実質14%程度のプラスでしかありません(ベトナムドンは対米ドル約5%のマイナス)。

更にVN指数はS&P500(米国)にすら勝っています。

VNIndex対S&P500

最近10年間のアセアン各国株価推移

ここ10年間に広げて見ても、ベトナムが圧倒的です(下図は株価指数を米ドル換算した実質増減率)。

10年という長期で見ても6ヵ国中3ヵ国がマイナスというのはショッキングな現実です。

新興国に長期間投資すれば高確率で勝てそうな気がしてしまいますが、この10年間ではそうでもなかったようです。

ちなみに同期間のS&P500は206.58%プラスという驚異的伸びを見せています。結局USAが最強でした。

今後の米国株とベトナム株

しかし現在の米国株はバブルというほどではないものの、割安感もありません。

2023年の予想EPSが225なので、2021年4月16日終値で算出するPERは18.6倍となります。

これは2016年以降の平均PER17.8倍を上回っています。

▼S&P500(米国株)の予想EPS・PER

年度 EPS PER
2021 174.35 24.00
2022 200.76 20.84
2023 225.00 18.60

一方でベトナム株(VN INDEX)は相対的に割安感があります。

2022年予想EPS (Bloomberg)で算出したPERは12.63倍であり、ここ5年間の平均PER16.41倍を大幅に下回ります。

▼VNINDEX(ベトナム株)の予想EPS・PER

年度 EPS PER
2021 80 15.48
2022 98 12.63

もう少し控えめな予想EPS(Mirae Asset)で計算しても2022年PERは13.93倍となり、5年平均PERを15%下回ります。

新規口座開設数が過去最高

近年、ベトナム政府は時価総額/GDP(いわゆるバフェット指標)の目標値を掲げるなど、株式市場成長を重視しています。

その甲斐あってか、3月の証券口座新規開設数は過去最高の113,875を記録しています。

それでも証券口座数は依然として人口の3%少々に過ぎません。

この数字を更に伸ばし、外国人も投資しやすい環境を整備すればベトナム株は飛躍的に成長しても不思議ではありません。

ベトナム株は相対的に有望

ここまで述べたようにベトナム株は有望と私はみています。

しかしこのブログで何度も言及してきましたが、日本からベトナム株投資をするのはかなり面倒です。

SBI証券は手数料がバカ高いし、VNM(ヴァンエックベクトルベトナムETF)は韓国23%、台湾日本9%含まれておりインデックスから乖離しやすい構造になっています。

最近のベトナム株ETF VNM(ヴァンエックベクトルベトナムETF)について

どうしてもベトナム株投資したいという方は、郵送か何かで現地証券口座を開設できるらしいので、そちらのルートでチャレンジするのが良いでしょう。

なお、私はベトナム国産ETFのFUESSV50を総資産の約10%保有しています。▶現在の資産状況

投資は自己責任でお願いします。ベトナム株がこれから暴落しても私は責任とりません。
◼️出典
・野村證券投資情報部「米国株式の投資環境2021年3月1日」
・キャピタルアセットマネジメント「CAMベトナム株投資オンラインセミナー
・Thế giới & Việt Nam「Tháng 3/2021, số lượng tài khoản chứng khoán mở mới cao kỷ lục
・Vietnam BIZ「Mirae Asset: EPS tăng mạnh, VN-Index hướng tới mốc 1.400 điểm trong năm 2021

自己紹介

宮内健吾(仮名)、29歳の時に資産たったの1500万円でセミリタイア。

少々の労働収入と投資収入でベトナム生活を満喫していたところ、コロナ禍で仕事を失い暗転。

詳しくはプロフィールをお読みください。