最近のベトナム株ETF VNM(ヴァンエックベクトルベトナムETF)について
昨日(2020年11月29日)、ちょっと前に書いた記事(ベトナム株ETFを3億ドンほど買い替えました/ベトナム株買い推奨の理由) のアクセス数が何故か突然跳ね上がりました。
そこで調べてみたところ、投資系Youtuberの高橋ダンさんがベトナム株を激推しする動画をアップしたことが理由のようです。
もちろん当ブログなんて1ミリも言及していませんが、「ベトナム株 ETF」とかでググると当該記事が割と上位に表示されるので、動画を見てベトナム株に興味を持ち検索でたどり着いて来た人たちが多数いたようです。
高橋ダン氏凄い
高橋ダンさんについては今まで存じ上げず、今回初めて動画を見たのですが、立て板に水という感じですらすらと流暢かつ論理的に話すので非常に分かりやすく為になります。
手数料を搾取されるだけのロボアドバイザーをぶった切ってるのも好感持てます。
早速チャンネル登録しました。
VNM ETF がオススメ?
一つだけ「ん?」となったのは、ベトナム投資としてVNM ETF (ヴァンエックベクトルベトナムETF) を薦めている点です。
ベトナム投資界隈ではVNM ETFはベトナム株価指標(VN INDEX)とほとんど連動していないので買ってはいけないETFとして知られている…と思っていたのですが、ここ最近で状況が変わったのでしょうか。
新興国では状況がめまぐるしく変わるので情報のアップデートを怠るとすぐに知識が陳腐化してしまいます。
そこで改めてVNM ETFについて調べてみました。
VNM ETFとVN INDEX
まずはVNM ETFがVN INDEX との連動性についてです。
▼最近1年間のVNM ETF と VN INDEX
ここ1年間ではかなり相関性が高いように見えます。
ところが5年間で比べてみると…。
▼最近5年間のVNM ETF と VN INDEX
VN INDEX は76%上がったのにVNM ETF は3.76%しか上がってないという残念な結果になりました。
VN INDEX はベトナムドン建てなので、米ドル換算すると差は縮まりますが、微々たるものです。
なぜこんなに乖離するかというと、ベトナム株は外国人保有制限があり、外国人投資家は買えない株があるからです。
しかしここ1年間では連動しているということは、最近はこの問題は解消されたのか? と思い調べてみました。
VNM ETFの構成銘柄
ベトナム: 67.82%
韓国: 22.95%
台湾: 4.71%
日本: 4.35%
他: 0.18%
ベトナム株は約70%で、30%以上は韓国・台湾・日本です。
ベトナムETFなのに30%はベトナム以外が入ってしまっています。
ポートフォリオを見ても、構成上位10銘柄に時価総額5位のベトナム投資開発銀行(BID)、同6位のぺトロベトナムガス(GAS)が入っていません。
米国株でいうとフェイスブックとGoogle(Alphabet)が入ってないみたいなもんです。
買うならベトナム国産ETF
ここ1年間はどうにかVN INDEXと連動させていますが、一部の主要銘柄が組み入れられておらず、構成銘柄のうち30%は国外株という根本的な問題は解消されていません。
そんなわけでVNM ETFは長期的にはVN INDEXと連動しない可能性が高いので、オススメしません。
私は主要50銘柄で構成されるベトナム国産ETFのFUESSV50を買っています。
主要30銘柄で構成されるE1VFVN30というのもありますが、まあどっちでも似たようなもんです。
FUESSV50、E1VFVN30の買い方
私の調べた限り、日本国内の証券会社でFUESSV50やE1VFVN30を取り扱っている会社はないようです。
確実に買えるのはベトナム国内の証券会社です。
但し、ベトナムに住んでいる人やベトナムにしょっちゅう来る人以外にはオススメしません。
何故なら出金手続きがめんどくさいからです。
私は3月に送金手続きしてみましたが、ベトナム人通訳がいないと極めて難しかったと思います。
関連記事▶ベトナムから日本に700万円送金しました/送金費用・手続き
まとめ
・ベトナム国産ETFは連動するけど日本在住者にはハードル高い
ベトナムだけが世界で唯一の投資先でもないので、日本在住の方は無理にベトナム投資する必要もないかと思います。
私も株式投資は米国株がメインです。
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