これがホーチミン式葬式?大音量カラオケで盛り上がり最後は西遊記で火吹きショー

2019年3月5日

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

現在、ブイビエンの路地裏の安宿に滞在しています。

3日前、近所で不幸がありました。

ベトナム全体の風習か、ホーチミンのみか知りませんが、この辺りでは

「死者を賑やかに送り出す」

という考えがあるらしく、死後三晩に渡りとてつもない大音量でカラオケをするのが一般的です。

でかいスピーカーをどこからか調達してきて、音量マックスで、この狭い路地裏で▼

ブイビエン路地裏

声を振り絞って歌うので、なんとも凄まじいことになります。

あまりの音の大きさに、窓ガラスがビリビリ震えていました。

それを夜10時から深夜2時ぐらいまでやるので、尊重すべき風習とは言え、つらいものがあります。

ちなみに日中はお経(大音量マイク)と楽隊による演奏のローテーションで昼寝も許さないという隙のなさ。

締めは何故か西遊記

これらを文字通り三日三晩続け、四日目の昼に全行程終了となるのですが、ラストはプロの俳優を呼んで何故か西遊記の出し物を披露。

近所の人も集まってワイワイ楽しんで観覧しあまつさえFacebookのライブ配信までしている人もいました。

ホーチミン葬式

▲マイクで歌って踊るタイプの演劇です。

ベトナム葬式西遊記

▲すぐ横が控えスペースになっているのがシュールです。

ベトナムの葬式火花

謎の火花発生装置で盛り上げます。住宅密集地だろうがお構い無しです。

ブイビエン葬式仏陀

▲仏陀も熱唱します。仏陀って靴下履いてるのか。

デタム通り葬式

▲控えスペースからはこう見えます。

ベトナム葬式火花

▲火花(二度目)。そんなに燃やしたいのか。

孫悟空ベトナム

▲真打ち孫悟空登場。三代目ジェイソウルなんちゃらーずばりに歌って踊ります。

スマホ依存性

▲孫悟空の演技中にスマホをいじる共演者の女性。

数分も我慢できないスマホ依存性のようです。

ベトナム葬式手品

▲歌とダンスの後は手品タイム。口から延々と紙が出てくるタイプの手品。

孫悟空が

「さあ引っ張って!」

と促していましたが、おばちゃんはあからさまに嫌がっていました。

孫悟空が手に持っているのはチップです。

何人かが数十万ドンを景気良く渡していました。

この後はエンディングっぽいしんみりした音楽が流れる中、出演者と参列者が連なって退場(路地のあっちからこっちに移動するだけ)の段となり、その場面では打って変わって皆、涙を浮かべていました。

これで終わりかと思いきや、もうひと展開あって、火吹きショーでフィニッシュ▼

葬式で火を吹く

防火とか火の用心とかいう概念はないようです。

まとめ

日本では有り得ない騒々しく華やかな葬式に度肝を抜かれました。

葬式カラオケ程度なら遭遇したことがありますが、故人の前で西遊記を演じるというのは初めて見ました。

故人が西遊記を好きで、現世の最後に見せてあげたいという遺族の方々の心遣いだったのかもしれません。

Xで最新情報

Xアカウントは@MiyauchiKengoAです。

著書紹介

2022年11月にKindle本を出版しました。

Amazon 売れ筋ランキング(無料本)
✔海外旅行ガイド部門1位獲得
✔歴史・地理部門1位獲得

住んでわかったカオスで面白いベトナム

Amazonボタン

自己紹介宮内健吾Ⓐ、29歳の時に資産たったの1500万円でセミリタイア。

少々の労働収入と投資収入でベトナム生活を満喫していたところ、コロナ禍で仕事を失い暗転。

詳しくはプロフィールをお読みください。