【2019年6月規約変更】ベトナム非居住者でも開設できる銀行「Timo」で口座開設しました。手続き内容と金利を紹介
【注意】
Timo公式サイトによると、外国人の口座開設は1年以上の滞在許可がある人のみ(つまり1年ビザが必要)となりました。
既に口座がある人はそのまま使用できるようですが、定期預金を組むには6ヶ月以上のビザが必要で、なおかつ定期預金の期間はビザの期間までとのことです。
以下の内容は2019年6月以前のものですので、必要書類などが現在と異なります。
【2019年6月26日更新】
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ベトナムドン預金は名目金利のみならず実質利回りも高く、2000年以降の19年間では6%超の利回りを叩き出しています。
ところがベトナムの銀行で外国人が口座開設して普通に使えるかどうかは運次第で、
「給与受取口座しか開設できなかった(=現金からの預け入れができない)」
「そもそも旅行者は開設できないと言われた」
という話はよく聞きます。
そんなベトナムで、旅行者でも確実に口座開設でき、預け入れや送金も自由にできる銀行がTimoです。
おまけに出金手数料・口座維持費は無料です。
Timoとは
⚫旅行者が確実に口座開設できる(但しビザが必要)
⚫預け入れが自由にできる
⚫引出手数料・口座維持費が無料
母体であるVPバンクは資産総額はベトナムの全銀行中11位、ベトナム企業ランキング(VNR500)では銀行部門5位の大手銀行です。
Timo口座開設手順
TimoのWebサイトから、姓名・メールアドレス・ベトナムの電話番号・生年月日・パスポート番号を入力し、受取店舗・予約日時を選択します。
受取店舗はホーチミン・ハノイ・カントー・ダナンから選べます。
予約日時は当日~6日後まで可能です。
日曜日のみ休日で、営業時間は店舗により異なります。
ちなみにTimoアプリからも申し込めますが、画面移動が多くて煩わしいので、1画面で完結するWebサイトで入力したほうが良いです。
なお、Timoは友人紹介プログラムがあり、
から申し込みすると私に報酬5万ドンが付与されます。
店舗で手続き
ホーチミン支店。
外観からは銀行とはわかりません。
無料でドリンクをいただけます。
オシャレなカフェっぽい雰囲気ですが、蚊が結構います。ベトナムは1日500人ペースでデング熱患者が報告されるデング熱大国なので気を付けましょう。
予約した旨を受付で伝えるとすぐに手続き開始してもらえました。
英語ペラペラのスタッフが対応します。
住所はホテルの所在地でOKです。
なんなら後からアプリで簡単に変更できるので、適当に答えても大丈夫です。
職業・既婚or未婚はアプリには項目がありませんが、Webサイトからログインすると変更できます。
ログインネームは大文字と小文字は区別せず、後から変更できません。
クイックコードは、Timoアプリのクイック起動の際に入力します。
ATMで使うデビットカードの暗証番号とは違うのでご注意ください。
デビットカードの暗証番号はこの紙で受け取ります。
私はクイックコードを暗証番号だと勘違いしてしまったので、4回誤入力で暗証番号ロックされてしまいました(後述)。
⚫1枚目:表裏1箇所ずつサイン
⚫2枚目:表の2箇所にサイン+サインの下にフルネームをローマ字で書く
順番は前後しているかもしれませんが、主な手続きは上記の内容です。
後はスタッフにめっちゃ早口の英語で説明されますが、基本的な使い方を説明しているだけなので、適当に相づちを打っておけばいいです。
そうこうしているとデビットカードが出来上がるので、それを受け取って完了です。
店舗到着からわずか20分でした。
E-Visaでは開設できない?
ベトナムにはインターネットで申請・発給が完了するE-Visaというビザがありますが、これで口座開設できるのか、読者さんが問い合わせたところ…
という回答があったそうです。
どうも「E-Visaって何かよくわからんから断っとけ」という雰囲気を感じますし、店舗でごり押しすればE-Visaでも開設できる可能性はゼロではない気がしますが、確実に開設するには通常のビザを取得していったほうが無難なようです。
アライバルビザなら簡単かつ安くビザを取得できます▼
上の記事では3か月ビザで説明していますが、1か月ビザでも同様です。
Timoはデビットカードをロックできる
Timoの利点として「デビットカードをアプリでロックできる」
という点があります。
サイドバーの「Manage Cards」からカードの設定をできます。
▼デフォルトではACTIVEになっています。
▼「LOCK THIS CARD」をタップしてクイックコードを入力すると、ロック状態になります。
▼ロック解除する際はショートメールによるワンタイムパスワードが必要です。
プリペイドカード的な使い方も
SCBのキャッシュカードもデビットカード機能がついていますが、17億ドン入っている口座のカードをスーパーやカフェで使うのは不安なので控えています。
しかしTimoならいつでもロックできるし、当面使う金額だけ口座に入れておけばいいので安心です。
つまりプリペイドカード的に使うということです。
Grabでも「電子マネーをチャージすると10回無料」というキャンペーンをやっていたりで、デビットカードを使ったほうが得な場面がたまにあるので、今後はTimoデビットカードを活用していきます。
コンビニでは使いづらい
日本のコンビニでクレジットカードを使う場合、暗証番号入力もサインも不要で決済できますが、ベトナムでは暗証番号入力してなおかつサインも要求されます(ファミリーマートの場合)。
めちゃくちゃ煩わしいので、コンビニでは使う気になりません。
Timoの金利
定期預金の金利は以下の通りです。
01か月:5.30%
03か月:5.30%
06か月:7.00%
12か月:7.05%
18か月:7.60%
【2019年2月20日確認】
ベトナムでこの金利ははっきり言ってしょぼいです。
私のメインバンクであるSCBでは12か月で8.85%なので、その差は1.8ポイントです。
2億1000万ドン(100万円)預けた場合、TimoとSCBでは378万ドン(フォー151杯分)の差が出てしまいます。
▲Timoの金利
▲SCBの圧倒的金利
ですので私としては今後もSCBがメインバンクです。
TimoはGrabなどに登録するデビットカード用の口座として活用していきます。
Timoで暗証番号を間違えてロックされた
Timoで口座開設しデビットカードを受け取った私は、早速カフェ(Snob coffee)での使用を試みました。
ところが、2回入力して2回ともエラー。
仕方なく現金で払いました。
翌日、今度はファミリーマートでチャレンジ。
しかしここでもエラー。
ここで止めればいいものを、さらに別のカフェ(The Coffee House)でも試して、やはりエラー。
さすがにおかしいと思った私はTimoのサポートにメールで問い合わせました。


なんとアホな私は
デビットカードの暗証番号=クイックコード
だと思い込んでいたのです。
そして見事に4回間違えてロックされたのでした。
Timoで再発行手続き
前日行ったTimoを再び訪れ、再発行手続きをしました。
⚫即日再発行したい場合はカードごと再発行するので、手数料55,000ドン。
⚫1週間待てば暗証番号を無料で再発行。
という2択を提示されたので、暗証番号無料再発行を選びました。
1週間後受け取り
昨日、無事暗証番号を受け取りました。
▲最初の発行時と同様、この封筒の内側に暗証番号が記載されています。
Timoの暗証番号は2種類
Timo利用時、「4桁の暗証番号」は2種類あります。
クイックログインなどに使うクイックコードとデビットカードに使うカード暗証番号です。
クイックコードは口座開設時に自分で決めますが、カード暗証番号はその場で封筒で受け取ります。
ほとんどの人は間違えないと思いますが、私並みにアホな人は気をつけてください。
Timoの今後
無料が売りで店舗でも丁寧な対応とくると、新生銀行を想起します。
新生銀行もかつては同様の戦略で規模を拡大しましたが、徐々に無料サービスを縮小していきました。
Timoも今後、シェアを増やすにつれて引出無料などの規約は改悪されていくでしょう。
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