SCBの定期預金金利がまた上昇
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ベトナム5大銀行で最も定期預金金利が高いことでお馴染みのSCB(サイゴンコマーシャルバンク)が、今月も金利を上方改定しました。
⚫2018年4月の金利
6か月 | 8.03% |
7か月 | 8.04% |
8か月 | 8.10% |
9か月 | 8.16% |
10か月 | 8.22% |
11か月 | 8.30% |
12か月 | 8.40% |
13か月 | 8.55% |
15か月 | 8.60% |
18か月 | 8.65% |
24か月 | 8.65% |
36か月 | 8.65% |
以前の利率はこちら→
⚫利子シミュレーション
100万円(2億1164万ドン)預けた場合、12か月後に利子1777万ドン受け取れます。
私の3月の食費が1日平均53,624ドンでした。インフレ率3%と仮定すると、12か月後の食費は1日平均55,232ドンになります。
17,770,000/55,232=321ですので、
「SCBに100万円相当のベトナムドンを預けると、受取利子で321日分の食費を賄える」
と言えます。
⚫銀行スキャンダル
ベトナムの預金利率の高さの理由の一つとして、銀行への信頼度の低さがあります。顧客の預金を横領するといった類いの事件が度々起きていることから、ベトナム人は銀行預金を避ける傾向にある為、銀行側は預金金利を高く設定して資金獲得に努めています。
今年も大手銀行エクシムバンク、ホーチミン支店の副支店長が顧客の預金11億7000万円を横領し米国に逃亡するという事件が起きました。
金利の高さはリスクの高さを反映しています。ベトナムドン投資は横領リスク、インフレリスク、為替リスクなどを勘案して慎重に行う必要があります。
⚫今後は金利低下か
ベトナム10年国債利回りは2018年に入ってから5%以下で安定しています。国債利回りは基本的にはその国の経済や通貨への信頼度を反映しますので、ベトナムドンへの国際的評価は高まっていると考えられます。
また、銀行口座保有率もここ3年間で2倍に上昇しており、銀行への不信感も払拭されつつあるようです。
こうした状況から、今後、銀行預金金利は低下していくと私は予想しています。
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