ベトナム株ではバフェット指数が重要な理由
今回はベトナムのバフェット指標(時価総額対GDP)についてのまとめです。
バフェット指数とは
知ってる人も多いと思いますが、念のためバフェット指数の定義です。
バフェット指数=株式時価総額÷名目GDP
[バフェット指標]
株価の割安・割高を判断する指標。
米投資家のバフェットが用いているとされ、「バフェット指数」とも呼ばれます。(中略)バフェット指標が100を超えると割高とされ、株価が急落する可能性があるとみられています。
【大和証券 金融・証券用語解説より】
最近は米国のバフェット指標が常に100%を超えていることから

という人も多いです。
私も、経済がグローバル化している現代ではさほど重視しなくて良いと思っています。
特に米国の大企業は海外においても大きな売上を得ているので、米国株投資ではなおさらです。
しかし、ベトナム株においてはある程度見ておく必要があります。
ベトナム政府がバフェット指数を重視している
ベトナム株投資においてバフェット指数が重要である理由は、政府が20年ほど前からこの数字を上げることを国家目標として掲げてきたからです。
以下、株式時価総額/GDPに関するベトナム政府の発表です。
▼2003年発表

▼2012年発表

このように目標数値を段階的に上げてきました。
最終目標は90~100%で安定させることではないでしょうか。
現在のベトナムのバフェット指数
現在、ベトナムの時価総額対GDP比率は66.9%であり、2020年までの国家目標70%を下回っています(一時的に超えたことはありますが)。
GDP(2020年) | 3430億USD |
株式時価総額 | 2295億USD |
バフェット指数 | 66.9% |
※GDPはベトナム統計総局発表の数字。
※時価総額はホーチミン市場とハノイ市場の合計(2021年5月28日時点)。
安定して70%を超えるようになると、その時は目標数値を80%、90%と上げていくはずです。
GDPと株価が連動する
「GDPと株価に相関関係はない」と主張する人もいますが、ベトナムの場合は前述した通り、株式時価総額がGDPに連動して上がっていくことを政府が目標にしています。
いわば政府が

と宣言しているわけですから、これに乗っかればベトナムの成長の恩恵にあずかれる可能性は高そうです。
そんなわけで私はベトナム国内ETFのFUESSV50を275万円分ほど保有しています。
ベトナム株ETFを3億ドンほど買い替えました/ベトナム株買い推奨の理由
ベトナム株は投資額の2倍以上になっていますが、ベトナムマンションは残念な状態です。
ベトナムマンションで賃貸収入発生も利回り低すぎて残念
・公益財団法人日本証券経済研究所編「図説アジアの証券市場2016年版」
・ベトナム統計総局「ベトナム経済2020」(ベトナム語)
・ベトナム政府ポータルサイト「社会経済開発戦略2012年3月1日」(ベトナム語)
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