S&P500は10年で3.4倍になったが過去にはここから加速した例もある件

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米国株について、こんな趣旨のツイートを見かけました。

S&P500はここ10年で大きく上昇している。長期的には平均に収束するはずなので、いつ反動が来てもおかしくない。

確かに一理あります。

私も米国株ETFを950万円以上保有しており、他人事ではないので検証してみました。

2500万円突破した資産総額2021年7月

S&P500の直近10年間成長率

S&P500は10年前は1,292.28で、現在は4,411.80です。

よって、ここ10年間で+241%、年率では13%成長、配当再投資で利回り14.7%となりました。

■S&P500はここ10年で…
✔241%上昇
✔年平均13%上昇
✔利回り14.7%(配当再投資)

 

過去にあった同様の絶好調期

S&P500が「直近10年間で年平均13%成長」を達成した時期は過去に4回あります。

1987年08月
✔1991年12月~1992年09月(10ヶ月連続)
✔1997年10月~2001年01月(40ヶ月連続)
✔2019年02月~2019年03月(2ヶ月連続)

※月末終値ベース。

 

これらの時期を起点とした1年後・10年後の騰落率を調べてみました。

絶好調期から1年後・10年後の騰落率

時期 1年後 10年後
1987年8月 -20.7% 172.7%
1991年12月~翌年9月 4.5~12.0% 95.1~184.2%
1997年10月~翌年9月 16.8~37.9% 12.9~69.4%
1998年10月~翌年10月 4.9~24.1% -40.6~-11.8%
1999年11月~2001年1月 -27.5~-2.0% -30.9~-4.7%
2019年2月~2019年3月 -8.86.1%

1997年10月~2001年01月(ドットコムバブル)は対象期間が40ヶ月という長期に渡るため、3分割しました。

なお、上記は配当を含まない結果なので、実際の利回りはより高い数字になります。

1987年8月

この直後にブラックマンデーが発生したため、1年後株価は-20.7%と低迷しました。

しかし10年後には2.73倍にまで上昇しています。

1991年12月~翌年9月

この時期は1年保有・10年保有ともにプラスでした。

10年保有は最低でも1.95倍、最高で2.84倍になりました。

1997年10月~翌年9月

ドットコムバブル初期です。

ここからバブルが加速していき、1年後には16.8~37.9%上昇しました。

1998年10月~翌年10月

ドットコムバブル中期です。

バブルの勢いは衰えず、1998年12月には直近10年間での上昇率が343%(史上4位)に達しましたが、この時点で買っても1年後にはさらに19.5%上昇しています。

ただし、10年後は世界金融危機にぶつかるため、10年保有は悲惨な結果になっています。

1999年11月~2001年1月

ドットコムバブル終盤です。

この時期はいつ買っても1年保有・10年保有いずれもマイナスになる地獄の入り口でした。

まとめ

以上見た通り、現在のような「直近10年間で3.4倍超」というシチュエーションにおいて、中期投資(1年)・長期投資(10年)の両方でマイナスになるケースはドットコムバブル終盤のみでした。

1年保有で+37.9%となったケース(1998年8月)や10年保有で+184%になったケース(1992年3月)もあることから、「ここ10年間で大きく上昇している」という理由のみで投資を控えるのは機会損失となる可能性を捨てきれません。

金利やPERなどの各種指標と併せて総合的かつ冷静に判断するのが肝要でしょう。

なお、周知の事実なので記載しませんでしたが、20年保有した場合はいずれの時点でもプラスになっています。

絶好調期からのS&P500まとめ
✔現在のような爆上げ後に投資を始めても大幅プラスになることも珍しくない
✔むしろ中期投資・長期投資の両方でマイナスになることのほうが稀
✔20年保有なら常にプラス

 

そんな米国株をちょいちょいアウトパフォームするのがベトナム株です。

詳しくはこちら▶ASEANの中でベトナム株の推移だけ異常

自己紹介

宮内健吾(仮名)、29歳の時に資産たったの1500万円でセミリタイア。

少々の労働収入と投資収入でベトナム生活を満喫していたところ、コロナ禍で仕事を失い暗転。

詳しくはプロフィールをお読みください。