セミリタイアという選択肢に22歳で気付いた理由
プロフィールで、
「20歳前後でバックパッカーとして20カ国を旅した際、世界には信じられないほど物価が安い国があるということを目の当たりにし、「いざとなれば東南アジアで生きていける」と考え至る。」
とさらっと書いていますが、今日はこの部分についてもう少し詳しく述べます。
バックパッカー時代
私は20歳前後の頃バックパッカーしていました。
旅の資金は高校3年間でアルバイトして貯めたお金です。
当時から無駄遣いせず、収入の多くを貯金するタイプの人間だったので、月4万円ぐらいの給料を貯金していった結果、高校卒業時には貯金額100万円を超えていました。
当初は米国やヨーロッパなどのライトな国を旅行していましたが、徐々に中東・東南アジアを旅行するようになりました。
その過程での経験や出会った人が、私をセミリタイアへの道にいざないました。
その具体例を以下に記します。
トルコ・イスタンブールのドミトリーで出会った30歳前後の日本人男性
彼は1年のうち半分だか何ヵ月だかは日本で働き、残りはトルコで生活するというライフスタイルを実践していました。
そういう生活をしている人は山ほど存在するということを後に知りますが、そうした人間と初めて出会った私は、非常に感心したのでした。
また、彼が聡明で物腰柔らかい人格の持ち主であったことも、私のセミリタイア観にプラスの影響を与えました。
「東欧は金利7%。1000万円預金すれば生活できる」
次は中国で出会った40代日本人男性。
この方は元バックパッカーで、私が会った時は短期旅行で中国滞在中でした。
元バックパッカーだけあって様々な話をしていただいたのですが、中でも印象に残ったのが、
「東欧の某国では、銀行金利が7%だ。1000万円預ければ利息で生活できる」
という話でした。
子供の頃、「利子だけで生活する」とか「長い無人島生活から帰ってきたら、利息によって財産が増えていた」などと言った筋の小説をいくつか読んだことがあったので、金利生活というものは概念としては知っていましたが、その現実性を初めて意識した瞬間でした。
非常に安い物価
今でも東南アジアなどは物価が安いですが、私がバックパック旅行していた当時は更に安く、これもセミリタイア観の形成に作用しました。
▼四川省チベットエリアの羊肉麺。確か75円ぐらいだったと思う。
中国でも成都バスターミナル近くのドミトリーが一泊120円、四川省の田舎のほうでは安宿シングル300円とかでした。
カンボジア・プノンペンのキャピトルゲストハウスは一泊2ドルでした。
また、ベトナムで会ったベトナム人大学教師に
「僕の月給は100ドルだけど、この国ではそれで十分生活できるんだ」
という話を聞き、
「アルバイトでも月20万円稼げて、毎月5万円以上貯金できる日本人はとてつもなく幸運なのではないか」
と思うようになりました。
そしてセミリタイアへ
上記のような出会いと経験をしたことで、「毎日あくせく働いてこそ人は生きていける」という固定観念が打ち砕かれました。
バックパッカーとして20ヵ国旅した後に就職し、29歳でセミリタイア生活を始め、現在に至ります。
旅していた当時は
「旅で人生観変わるとか、ねえよ」
と言っていましたが、結局めちゃくちゃ人生観変わってました。
セミリタイアという選択肢に20代で気付けたのはラッキーだったと思います。
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