新興国株インデックスファンドは不要か? 私が新興国株インデックスファンドを買わない理由と買いたい理由

2019年2月16日

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新興国株インデックスファンドを買わない理由

EXE-i つみたて新興国株式ファンド、楽天・新興国株式インデックス・ファンドなど、近年は新興国株インデックスファンドでも低コスト競争が盛んに行われています。

私は株式資産のうちの半分を新興国株で保有していますが、今のところ新興国全体に投資するインデックスファンドは買っていません。なぜなら、インデックスを構成する国々にイマイチ魅力を感じないからです。
代表的な新興国ETFであるVWOの国別構成比率上位10カ国は以下のとおりです。

国名 比率(%)
中国 31.1
台湾 14.9
インド 11.4
ブラジル 8.6
南アフリカ 7.0
メキシコ 3.9
タイ 3.9
ロシア 3.7
マレーシア 3.3
インドネシア 2.4

これらの国々はおおむね下記のグループに分類できます。
1.生産年齢人口減少&中所得国の罠グループ 34.8%
中国
ロシア

2.中所得国の罠グループ 15.8%
ブラジル
メキシコ
マレーシア

3.生産年齢人口減少国 3.9%
タイ

4.そもそも新興国か? 14.9%
台湾

5. 他 20.8%
インド
南アフリカ
インドネシア

※中所得国の罠とは、1人当たりGDPが10,000ドルに近づくとその国の成長が鈍化する現象です。

1~4を合計すると69.4%になります。
もちろん、現在の先進国のように中所得国の罠を乗り越えて発展する国もありますし、生産年齢人口減少国でもベトナムのように高い成長率が予想される国もあります。
それらをひっくるめてリターンを期待するのがインデックス投資なのでしょうが、成長を確信できない国がインデックスの7割近くを占めるという構成にはどうも魅力を感じません。

⚫新興国株インデックスファンドを買いたい理由

ここまで買わない理由を挙げましたが、買いたい理由もあります。
それは、レイ・ダリオ率いる世界最大ヘッジファンドであるブリッジウォーターのポートフォリオのうち、新興国株インデックスが40%以上を占めるということです。
レジェンド投資家レイ・ダリオは凡人が気づかないような魅力を新興国株インデックスに見出だしているのかもしれません。

⚫居住者としての所感など
私が保有している新興国株ETFは、ベトナムの国産ETFであるVN30ETF米国iシェアーズ MSCI インドネシア ETF(EIDO)です。

ベトナムに半分住んでいて感じるのは、ベトナム人の起業意識の高さです。学生に将来の希望を聞くと、「就職して何年か働いた後、起業する」と答える人が多いです。
こうした攻めの姿勢は経済にプラスに寄与するでしょう。
また、ベトナム政府は株価の上昇を重視しています。
2016年の証券市場発展計画において、2020年までに時価総額をGDPの70%に拡大することを目標に掲げました。この目標は2017年末に達成してしまいましたが、今後も証券市場にポジティブな政策をとることが期待されます。

参考:

生産年齢人口減少でもベトナムが成長を続ける理由

参考:

ベトナムの証券会社でオススメはVCSC


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